「忙しい時には無理をしなくて良い」合理性を重視したスウェーデン人の暮らし
私はスウェーデンでオフィスアシスタントとして働く36歳で、夫(38歳)と双子の娘と息子(2歳)の家族4人で暮らしています。
仕事・家事・双子の子育てと、毎日は目まぐるしく過ぎていきます。特に大変なのは、親がどちらか1人だけで子どもたちを外に連れて行くことです。公園遊びをさせるのにも、1人だと、子どもが怪我をしないように見張るだけで疲労困ぱいです!
スウェーデンではいろいろな場面で「合理性」が重視されます。我が家でも、限られた時間や体力をうまく使うために「合理的ライフスタイル」を実践しています。
「無駄を省いて便利なものは積極的に活用」合理的に考える!
・朝食はお湯を注いで温めるだけ
・洗濯は共同洗濯室を使い、週に1回
・自分でなくてもいいことは外注
・子どもの食べこぼし対策にシャワーカーテン
・子どもは保育園や両親に預けて夫婦でデート
「それだけで栄養全部が摂れる食品」を活用
スウェーデンの一般的な朝ごはんは、簡単なオープンサンドウィッチやオートミールです。
共働き家庭だと夫婦で家を出る時間がズレることもあるので、各自勝手に食べたいものを食べて家を出るスタイルの家庭も多く、準備のストレスが少ないです。
離乳食や幼児食も市販のもので手早く済ませます。
我が家では、子どもたちにVälling(ヴェッリング・写真右)というフォローアップミルクを飲ませています。他にも、Gröt(グロート・写真左)というオートミールのような食べ物をあげることも。
ヴェッリングやグロートは、普通の食事では十分に摂れない鉄分とカルシウムがしっかり摂れるということで、ミルクを卒業した後は、保健師さんから毎日1回どちらかを与えるよう指導されました。グロートには、日照時間が短いヨーロッパの冬を過ごすのに重要なビタミンDも入っているので、保育園のおやつでもよく出されます。
合理的に栄養が摂れるだけでなく、どちらもお湯を注いで溶かすだけという手軽さで、忙しい朝には大助かりしています。
洗濯は共同洗濯室を使い、週に1回
スウェーデンの集合住宅には建物内に共同のランドリーがあります。都市部では外に洗濯物を干す習慣がないので、大型の洗濯機と乾燥機がセットで置かれています。
アパートによっては毎月のランドリーの使用回数に上限がある場合もありますが、利用料はかかりません。予約をして使うのが一般的で、私たちのアパートでは、ICチップを利用して予約・開錠するようになっており、ウェブサイトからも予約ができます。
スウェーデンは気候が乾燥していて、使ったタオルもすぐ乾くので、洗濯物を溜めていても臭ったりする事はあまりないこともあり、洗濯は週末にまとめて1回という家庭が多いです。
我が家は、自宅に洗濯機はあるのですが、パワーが弱く時間がかかるので、ランドリーで一気に済ませるほうが時間や労力の節約になる、という結論に落ち着きました。家庭用洗濯機で小分けにして何度も回すより、まとめて洗濯するほうが効率的です。共同ランドリーは1回の使用時間が4時間までと決まっていますが、3時間あれば2回洗濯することができるので4人家族には十分!乾燥機が強力なので、短時間でしっかり乾くのもうれしいです。