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NASAの研究員、一児の父、そして著者。それ、どうやって両立するの? ― 小野雅裕さんに「時間の使いかた」を尋ねてみた(前編)

共働き家庭に、子育て家庭。一生懸命に日々の仕事へ向き合うひとも、家事に育児にと追われるひとも、とにかく現代の私たちには「時間がない」! けれど嘆くだけでは変わりません。そこで、「みんなの、時間がないなかでの工夫を共有しません?」、「あと、時間がないからこその楽しみかたもあるよね?」というコンセプトでこのメディアが立ち上がりました。時間がないドットコム。

したがって普段は「時間がない日々を乗り越えるさまざまな知恵」を記事として配信しているのですが、今回は特別編。「あの忙しそうな人は、どうやって時間をつくっているのだろう?」という、そんな素朴な疑問を、直接本人にぶつけてしまおうと考えました。そしてその内容を、みんなでシェアしようと。

第1回目の取材相手に選んだのは、NASAの研究員であり、一児の父でありながら、この春に出版した小野雅裕さん。肩書だけで、もう忙しそうですよね。「宇宙兄弟」のムッタが表紙を飾る『宇宙に命はあるのか』という新書を、本屋の店頭で見かけたことがある人もいるかもしれません。その著者のかたです。

この小野さんに、「普段の仕事に加えて、どうやって執筆の時間をつくったのか」、「忙しいなか、どんな工夫があるのか」などを伺ってみました。本人はあまり工夫をしている自覚がないみたいでしたが、突っ込んで聞いてみるといくつか特徴が見えてきて……。

小野雅裕/おの・まさひろ NASA JPL 技術者、作家。大阪生まれ、東京育ち。2005年に東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業し、2012年にマサチューセッツ工科大学に入学。慶應義塾大学理工学部助教を経て、2018年4月現在、NASAのJPL(ジェット推進研究所)に所属する。阪神ファンで、愛娘・ミーちゃんのパパ。

忙しかったけど、ペースはできていましたね。

—— プロフェッショナル職に従事しながら、家族を第一に考えているひと。それが小野さんの印象なのですが、この春に出版もしましたよね。忙しいなかで、どうやって執筆時間まで作りだしたのですか?

小野雅裕(以下、小野) 本職であるNASA  JPLは2週間に1度、金曜日が休みなので、仕事をする日は2週間につき9日です。なので仕事のある9日間は、ひたすら本職のNASAの仕事をしていました。残りの日のうち、妻と娘(以下、ミーちゃん)と遊ぶ日には他に何も入れないことにしていたのですが、残りの休みは丸々、執筆に時間をあてていました。さすがに出版直前には、平日の夜にも執筆作業をしていたりしましたが……。

—— 何にどれだけ時間を割くかのペース配分が、ハッキリしていたんですね。

小野 結果的には、そうです。厳密に決めていた訳ではないですし、ルールもきっちり守っていた訳ではないのですが、ある程度のリズムはできていました。当時、家族が日本にいたこともあり、2週間に1度は日本に帰って家族と過ごしていたんですね。その2週間単位のスケジュールが中心になって、ペースができたように思います。けれど、時差ぼけで朝早くに起きてしまったときは原稿チェックしちゃったりと、厳密に守っていたわけではありませんが。

—— いやいや。2週間に1度、1泊だけ帰国するのをずっと続けていた上で執筆していたのが、すごいです……。

自分でルールにしているのは、枕元に携帯電話を置かないこと。

—— 仕事のある日はひたすら本職の仕事。休日の第一優先順位は家族。一見あたり前のようでもありますが、小野さんは人生において「時間を割く優先順位」をきっちり決めているように思えます。それとは逆に「時間を割かない」と決めていることなどもあるのでしょうか?

小野 特に決めていることがある訳ではないのですけど……。他の人に比べて時間があるんだとしたら、テレビをぜんぜん見ないからですかね。1日に見る動画は、ロイターのアプリでその日のニュースを10-15分くらいみるくらい。あ、サッカーのW杯は見てますよ(笑)。
*注:取材時期がちょうどW杯中でした。

—— (笑)。

小野 あとは、自分でルールにしているのは、枕元に携帯電話を置かないこと。置くと朝から見ちゃいますし、常に落ち着かないですからね。まぁときどき破ってしまいますけど、ルールにしています。でも、それくらいかな。

小野さんのもつ連載「宇宙人生」より

特別なことはない。強いて言うならば、寝る時間はぜったいに削らない。

—— 他に、こだわっていることはありますか?

小野 うーん。寝る時間は、ぜったいに削らないですね。

—— え、おもしろいですね。何時間くらい寝るんですか?

小野 7時間です。

—— それはぜったいに譲らないと。

小野 譲りませんね。だって機能しませんもん、脳が。

—— なるほど。さっきの「枕元に携帯電話を置かない」も、そういえば脳を休める行動ですね。

小野 たしかに、そうですね。

—— ちょっと視点を変えて、「普段はやっているけれど、執筆期間中だからやらなくなった時間の使いかた」などはありますか?

小野 うーん。あまり思いつかないですが、2週間に1度帰国していることもあって、パーティーとか飲み会はしなかったですね。

—— 普段はしているんですか?

小野 そう言われると、普段もべつにしないですね(笑)。

—— (笑)。

小野 そもそも、アメリカに来て感じたのは、基本的に職場での飲み会がないんですよ。仮にあっても、行かなくても自由だし、開かれる時間も6時に集合して8時にはみんなサクッと帰るみたいな。その後、みんな普通に家族とご飯たべて、子どもに絵本を読んで、寝るんですよね。

—— なんだろう……。ここまで質問してきていて、特別な回答がない(笑)。

小野 そうなんですよ(笑)。あんまりドラマチックなことはしていないですよ。でも、日本の友だちの話を聞いていると、飲み会がないことによってできている時間は大きそうですね。

オーディオブックの活用法や、執筆ペースについての考え方へ、続きます

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