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間伐材を使うことでつながる未来とは?実際に森に行ってみて、気づいたこと

みなさん。「間伐材」って何のことか知っていますか

かんばつざい」と読みます。なんとなく聞いたことはあるし、何となく環境に良さそう。だけど、実は詳しくは知らない、という方が多いのではないでしょうか?

実はお恥ずかしながら、私たちのほとんどが、間伐材がどういうものかを詳しくは知りませんでした

時間がない.comを象徴するような商品をつくろう!ということで作られたのが、間伐材を使った木のトレイです。企画をかたちにするために、自然と共生することを念頭に置いた家づくりを特徴とするアトリエDEFの方々と話し合うなかで、間伐材の重要さを知りました。知らなかったならば、まずは知ろう。「時間がない」山を守ることは、「時間がない」人々の未来をつくる重要なこと。

ということで、やってきました、森まで

一見良さそうに見える森だが…?

そこで知ったのは、フサフサと木が生い茂った森が実は必ずしも良い森ではないということ。え、いったいそれは、どういうこと?

「時間がない」とされる森は今、どこまでの状態になってしまっているのか。実際に森の中を歩きながら、お話を聞いてきました

本来の美しい森の姿に、戻りつつある森!

今回訪れたのは、NPO法人エコラ倶楽部の活動拠点である、エコラの森。長野県諏訪郡原村中新田区にあります。

このあたりの森は、原村中新田区の区有林であり、区民の人たちが管理していた森でした。しかし、長い間ほとんど整備ができない状態で、カラマツとアカマツが乱立し、下草は笹だらけになり荒れてしまっていたようです。そして11年前、NPOエコラ倶楽部が中新田区と森の里親促進事業を締結し、森の一部の15haを管理することになりました。

その後10年かけ、カラマツや赤松などを間伐し、下草を刈り、実のなる広葉樹を植林をするなど活動を続け、今では針葉樹と広葉樹の混合林の森になりつつあります。

ウッドチップで歩きやすいように整備された道を歩きながら、私たちはさまざまなお話を伺いました。

そもそも間伐材(かんばつざい)って何?

そもそも間伐(かんばつ)とは、森の健康維持に欠かせない基本的な工程です。

人間の手で植林した山(人工林)を、野菜を作る畑にたとえるならば、畑に野菜の種を蒔き、草取りをするだけでなく、野菜が大きく成長するようにし、間引きをする必要があります。

山も間引き(間伐)をする事により、光が入り、土に栄養が蓄えられるのは一緒。そして木々は、光を十分に吸収して大きく成長していくのです。

この、間引き(間伐)の際に出る材木が、間伐材なんですね。

こうして実際に歩いてみると、エコラの森は整備されているので「人が踏み入ることのできる森」となっていましたが、道をはさんだ隣の森は少し様子が違いました。

一見すると、木がフサフサと生い茂り、健康そうに見えます。しかし実は、このように木が「隙間もないほど育っている」のは決して健全でな状態ではないんだそう。(写真参照↓)

未整備の森では、細く伸びた木が風の強さに耐えきれず折れてしまうなどして、倒れたままになっている場所も多く見かけました。
(写真↓の中央左奥に注目。木が斜めに倒れています)

このように間伐、下草刈り、枝打ちなどをしていない放置された場所では、木が太く育つことができず、それゆえ木材が高値で売れません。それだけではなく、虫が入ったり、病気になることで木が腐ってしまうなどの、異変に気づくこともできないんだとか。

こうした木は使えない=売れないので、山にお金が戻りません。お金にならないから木を切ることができず、どんどん手付かずの森になってしまいます。 この状況をどこかで変えなければ、森はどんどん悪循環に陥ってしまうのです。

日本はこんなにも森に恵まれた国なのに、林業が衰退してしまう悲しい状況なんですね。

時間がないって、今、どれくらい大変なの?私たちにできることは?

エコラの森を通して間伐されていない森の危機感をご紹介してきましたが、実は、このような森林が日本のいたるところにあることをご存知ですか?

日本の森林は、約4割が植林された人工林。そして、そのうちの8割が、間伐などの保育が必要な森林です。つまり、手助けを必要とする森林は全体の3割にものぼるとのこと。

けれど、それらのほとんどは、必要な間伐がされていない。山の中に光が入り、風も通るような健全な山の状態を作るには、間伐は不可欠なのです。

実際に適切な手入れが続けられているエコラの森では、太陽の光がしっかりと地表にまで届いているのが分かります。

実は今、戦後に拡大植林した木が育ってきて、伐期を迎えているんだそう。しかし山の手入れをしていないことにより、 通常だと直径30センチ以上の太さになるはずの木が10センチ程度にしか成長していなかったり、 間伐をしていないことで森に光が入らず、下草(雑草)が生えてこないので、木が成長するのに必要な栄養分を含んだ腐葉土もできなくなっているのです。

その結果、土地が枯れてしまい、水を吸収できず、大雨が降ればずぐに水害が起こる状態にあります。 まさに今、助けが必要なんですね。

アトリエDEFのスタッフの方は、最近そうした災害のニュースを見る度に、本来の森の力が失われていることを感じるんだそう。もうすでに森からのSOSは、災害という形でも現れ始めているのです。

現在、林野庁では、手入れがされずに放置されている人工林を集約する新たな制度をつくっていたり、 「森林環境税」という新しい税が導入される流れがあります。

しかし、身近なところで、私たちにできることはないのか考えたい。なるべく「国産」の間伐材を使用している商品を選ぶ、ということは、もっとも簡単に私たちもできることのようです。

間伐材でつくられた木のトレイ

例えば、家を建てる時は、日本の木材よりも外国の木を使った方が安いので、 たいてい日本の山の木は30%程しか使われていないのが現状だそう。よって、日本の山にお金が戻らず、間伐するお金が無いので間伐作業ができないという、良くない循環になってしまっているんです。

家を建てる人が、日本の山の木で家を建てたり、家具や木工製品も日本の木を使ったものを買ってもらったりすることで、 山にお金が戻り、間伐を含む山の手入れが出来るんですね。

アトリエDEFのスタッフは、建築用材でも木工品(お皿など)でも、間伐材が使われている製品には「森を育てる」という意味合いが含まれていることを知った上で購入していただけると、それは山への投資につながるんだと語ります。

例えば、「このお皿は、間伐材で作られています」という言葉の響きだけで満足するのではなく、それに投資することがどんな意味を持つのかも伝えていきたいのだそう。

今まで説明してくださった背景を知って、私たちが行動を起こすことが重要になってくるんですね。消費者として、未来をつくっていく大人として、背筋が正されます。

アトリエDEFでは、森林整備やドングリポットなどのイベントを通じ、 「みらいの森」を「みらいの子どもたち」に残すために、 みんなで守り育てていく活動もしています。日本の山の木でできた製品がどのような場所で生まれているのかを見に、実際にあなたも森に足を運んでみてはいかがでしょうか? 行かないと気づけないことは、案外たくさんあるようです。

アトリエDEFと間伐材でつくった
時間がない人にとどけたい
木のトレイはこちらから
https://jikanganai.thebase.in/

 

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