「時間がない」について考えるため、まず「時間」とは何かについて考えてみたい。「時間がない」と並んで、世の中の人に多い悩みは「お金がない」ではないだろうか。実際に「時間」と「お金」には、日常生活を送る上で必要な「資源」という共通点がある。
一方「時間」は、「お金」にはない以下3つの特徴を持っている。
①何をするにも必要
「お金」がなくても出来る事はあるが、「時間」を使わずに出来る事はない。何かをするためにはそれ相応の時間が必要である。
②貯めておけない
「お金」は貯めておくことができるが、「時間」は貯めておくことができない。いくら「時間」に余裕があっても、使わなければ必ず消えてなくなってしまう。
③全ての人に平等
「お金」は人によって持っている量が違うが、「時間」は毎日全ての人に平等に与えられる。長期的な視点で見れば寿命などで個人の「時間」に差はあるが、短期的に見れば1日24時間86,400秒が全ての人に平等に与えられる。
以上から、時間の本質を「時間とは、何をするにも必要だが、貯めておけない、全ての人に平等に与えられる資源」と考えたい。次回は、この時間の本質を踏まえた上で、「時間がない」という現象の本質的な要因について考えてみたい。
written by 哲学チワワ